2015年8月5日にRuntastic公式ブログが、自身がアディダスに買収されることを報告した。その買収額は2億3900万ドルで、約300億円に相当する。
RuntasticはiOS、androidアプリでランニングGPS記録アプリを中心にして筋力トレーニング、食事記録などフィットネスに関連するアプリを多数リリースしているオーストリアの会社。2015年7月のフィットネスアプリランキングではそのランクインアプリの3~4割を占めるほどの人気だ。
一方アディダス(adidas)はスポーツ用品メーカーの大手。「miCoach」というランニングGPSアプリとウェアラブルデバイスをリリースしているが、競合のスポーツ用品メーカーのナイキ(Nike)が運営しているNike+には対抗できていなかった。今回の買収でNike+に匹敵する、もしくは凌駕するスポーツアプリを開発したいと目論んでいるに違いない。
Runtasticにとっては、この買収はシリーズアプリを世界的シェアへ持っていく大きなチャンスになる。というのも、出身国のオーストリアとその周辺のヨーロッパ、docomoと提携している日本では大きなシェアを獲得しているが、その他の国ではまだまだ伸びしろが見込まれるからだ。
Runtasticはブログ内で、「ユーザーに何かすぐに変化が起きるわけではない。ただ、ビジネスとして大きな可能性が開けたということだ。あくまでもRuntasticはRuntasticとしてアディダスの中で形を保ち続けるし、オフィスの移転もしない」「これからの最高のRuntasticに期待していてください」と述べている。双方の強みを生かしたこれからのコラボレーションに注目したい。
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