先日記事でも紹介した、スマホと対応した月経カップ「LOONCUP」が、当初の出荷予定を過ぎても何のアナウンスもないままだったことが判明しました。
LOONCUPとは
女性が月経の際に膣内に入れて経血を漏れないようにするカップ式の生理用品、月経カップにセンサーをあらかじめ埋め込み、対応アプリで生理の状況を管理できるものです。
2015年10月頃にKICKSTARTERで出資を募り、結果的に目標の3倍の資金を集め、達成されました。
こちらの記事で詳しく紹介しました。
http://h-gadgets.com/looncup/
2016年1月出荷予定のところを超過
KICKSTARTERで記載されている製品化までの予定では、2016年1月には最初の製品が完成し、出資者にリワードとして発送される予定でしたが、2月現在、リワードを受け取った人はいないようです。
さらに、KICKSTARTER上では2015年1月11日に「Shipment Update January」と題された開発者のコメントが出資者限定公開で投稿されていますが、それ以降何のアナウンスもないまま1月が終了しました。
KICKSTARTERでは、掲載された時点では商品は開発途中であるためその予定の変更や、完成の先延ばしはある程度仕方のないことと出資側も理解していると思いますが、それにしても予定を超過する場合には何らかの事情説明や変更後の予定を開示する義務があると思います。
開発元からは2月の3日になってからコメントがありましたが、それはコメントが遅れたことに対する謝罪と製品が出荷されると返金手続きができないこと、「待ってくれてありがとう」というのみで今後のスケジュールについては言及されませんでした。
出資者からは予定の3倍の資金が集まっているにも関わらず、というところもあり、開発者からの情報が少ないことに苛立ちを覚えている方が少なくないようです。
KICKSTARTERでは10に1つが達成してもリワードが送られない「失敗」に
このようなKICKSTARTER成立後の失敗について、アメリカ・ペンシルバニア州のウォートン・スクールが研究したレポートがGIZMODEに掲載されています。
これによると、成立した10のプロジェクトにつき、だいたい1つが、リワードが送られない、送られてきたとしても予定のものと異なっていたと出資者が回答しました。
KICKSTARTERを利用する際は、その開発者の信用性について詳しく確認する必要がありそうです。