「お腹虚弱体質者」であるリクルートの社員さんが、トイレに行っても個室が満席、別の階のトイレを探しに・・・という時間のロスとお腹の苦労を減らすため、あらかじめ席からトイレの空室状況をチェックできるシステムを開発されたそうです。「お腹虚弱体質者」にとっては喉から手が出る夢のシステム!詳細をレポートします。
トイレのセンサーが個室状況を監視、いつでもウェブサイトから確認出来る
女性にはあまり実感がないかもしれませんが、男性トイレの個室は数が少なく、昼休みなどトイレに人が集中する時間帯には個室が埋まってしまっているという場合があります。今回のシステム開発者の小原さんの勤めるオフィスでは1フロアの男性300人に対してトイレの個室が4つしかなく、トイレ難民問題がかなり厳しい状況にあったそうです。
その問題を少しても軽減するこのシステムは単純明快です。オフィスのフロアの男子トイレの個室の扉にセンサーを付け、センサーが扉が開いているか閉まっているかを常に集計、ウェブサイトで空き状況を確認できるというものです。
開発者によると、同社員に向けて公開したところ1日あたり約350PVあり、半数近くが1日に数回利用している計算になるそうです。
センサーも自作、費用も格安
このセンサーは扉の枠側に取り付けるホールセンサーの磁気センサーと、扉側に取り付けるネオジム磁石でできています。DIYのようにセンサーを自作し、4個室に取り付けても約8,000円だったそうです。
センサーが感知した扉の状況はRaspberry Piでwi-fiに送信し、サイトに反映させています。
今後は他の階のトイレにも設置したい
現在は小原さんの勤めるオフィスのフロアのみに実装されていますが、そのフロアのトイレが満室だった場合には他の階にトイレを借りに行く事情もあり、他の階にも同じシステムを設置したいと考えています。
障害者トイレの空室チェックも
また、リリース後に他の社員から出た意見によって、障害者トイレの空室状況をチェックする機能が追加されています。男子トイレなら4つありますが、障害者トイレはさらに数が限られる上、空いていないからといって他の階に移動することが難しいものです。
ユニバーサルな問題まで解決しちゃうなんて、すごいですね。
センサー、システムの商品化に期待
というわけで、現在は試験運用のような形で、データを収集しつつ使い勝手を改善し、ビルの他のフロアへの導入を目指していくということです。
同じような悩みを抱えている方はこのビル以外にもたくさんいると思いますので、「ぜひ自分のオフィスにも!」と切望する「お腹虚弱体質」の方は小原さんに相談を持ちかけてみてはいかがでしょうか。
参考リンク:IoTを駆使してトイレの個室空き状況を検知してWEBで確認できるアプリを会社で運用してみました。 – NET BIZ DIV. TECH BLOG
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