ブックレビュー: むだ死にしない技術 堀江 貴文

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元ライブドアCEOの堀江貴文氏が、氏が取り組んでいる予防医療について記した一冊。ガン予防(特にピロリ菌除去による胃癌予防)やデンタルケア、さらにはレーシック手術などの視力の問題にも触れている。

堀江貴文氏が予防医療の分野をどう捉えているか

なぜガン予防をするべきなのか、どのような予防が可能なのか、については様々なデータを示して説明されており、納得感がある。ヘルスケア、メディカル分野は法の規制も厳しく、新しく参入するのが簡単ではない分野だ。その中で、医療関係者を含めた予防医療普及協会を立ち上げ、ピロリ菌検査に関するクラウドファンディングを成功させ、著書を発行し啓蒙、ビジネスを進めていく推進力はさすがだ。
限定的ではあるが、アプリを使った取り組みや、Webサービスなど、堀江氏らしくITに絡めた提言も書かれているが、その内容はあまり多くはなかった。

Amazonや他ブログレビューでは概ね好評

社会的に影響力を持ち、かつ元々医療関係者ではない堀江氏の著作ということで、懐疑的な目で手にした人も多いようだが、レビューでは概ね好評を得ているようだ。一方でレビューなどを見ても異論をとなえる医師も存在している。そういった批判も踏まえてすべてのことを鵜呑みにすることはできない。
しかしそれは他の医療関係の書籍同様であり、この本をきっかけにもう少し深く調べてみたいと思えた。

幅広くわかりやすい内容

全体的に知識がない状態でもわかりやすいように配慮されており、そんなところにも堀江貴文氏の「多くの人に予防医療の意識を高めてもらいたい」という思想が反映されている。これまであまり予防医療に興味のなかった人、すなわち「むだ死にしてしまいそうな人」に読んでもらいたい本である。

むだ死にしない技術
むだ死にしない技術

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堀江貴文 予防医療普及協会
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