手首で心拍数や歩数などを計測する活動量計を毎日の健康管理に役立てるユーザーが増えていますが、そんな中でアメリカではもっと細かなデータを取るためのヘッドバンド型センサーの開発が進んでいます。額に滲む汗を分析することで、手首ではわからないような薬の効果や体調、脱水症状などを観測できるようになるようです。
汗は豊富な情報源
汗を分析するヘッドバンド型センサーの開発を行っているのは米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)と米スタンフォード大学(Stanford University)の研究者と技術者のチームです。
汗に含まれる分子組成を分析することで薬の効き目が切れてきたことや、逆に薬を過剰に摂取していること、また、脱水症状にあることなどを計測することができます。
計測結果はスマホに送信
その計測されたデータをスマートフォンにリアルタイムで送信する開発もされています。
実用化には課題も
ただし、実用化に対しては幾つかの課題があります。計測結果の判定にはまだまだ研究が必要なことに加え、ユーザーが分析が可能なほどの量の汗をかくかどうか、ということも問題です。
とはいえ、血液を採取することなく化学的な体調の分析を行えることには期待したいところです。
関連リンク
額の汗で健康管理する「スマート・ヘッドバンド」、米で開発進む 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
Wearable sweat sensor paves way for real-time analysis of body chemistry : Nature News & Comment
New wristband measures sweat to monitor health risks | Science | AAAS